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第3回 続・大豆・トウモロコシの天候相場について

 前回、大豆、トウモロコシには生育サイクルがあるため、値動きにパターンが生まれると書きました。今回は過去の値動きを検証し、実際にどのような値動きのパターンがあるかを考察することにします。

天候相場の値動きのパターン

 下のグラフはシカゴ大豆の1980年から2008年までの各月の高値と安値を平均化したグラフです。高値平均の方を見ると、7月が最高値、10月が最安値となっています。一方、安値平均の方は6月が最高値、10月が最安値となっています。

 なお、シカゴ大豆とはシカゴ商品取引所に上場されている大豆のことで、世界の大豆価格の指標となっています。

【シカゴ大豆の高値・安値の平均(1980年〜2008年)】

シカゴ大豆の高値・安値の平均(1980年〜2008年)

【シカゴトウモロコシの高値・安値の平均(1980年〜2008年)】

シカゴトウモロコシの高値・安値の平均(1980年〜2008年)

 生育サイクルとグラフを合わせてみてください。大豆の場合、5月から作付けが始まります。この時期に価格は堅調に推移しています。作付けが始まったばかりの、この時期はどれだけその年に収穫できるか不透明で、ちょっとでも天候が悪化すると買いが入りやすくなります。そのため上昇バイアスがかかりやすくなります。

 その後、高値平均は7月から反落し、安値平均は6月から反落しています。大豆は7月から開花・着サヤ期になります。この時期の天候が大豆の生育にとって最も重要です。この時期に適切な気温と適度な土壌水分がないと、不作になります。従って、この時期に悪天候に見舞われると相場は上昇します。一方、この時期に良好な天候に恵まれると下げることになりますが、マーケットは常に結果(事実)を先取りして動きます。そのため、豊作の場合は早く高値を付ける傾向があります。

 その後、10月に向けて下げ傾向となっています。収穫期には農家の現物売りが出るためです。これをハーベスト・プレッシャー(収穫期の売り圧力)と言います。ハーベスト・プレッシャーという言葉があるくらいですから、大豆・トウモロコシのマーケットではこのパターンはよく知られています。

【米国産大豆・トウモロコシの生育サイクル】

米国産大豆・トウモロコシの生育サイクル

※上記は米国主産地の一般的な生育サイクル

10年毎の値動き

 今度は10年毎に区切って値動きのパターンを検証してみます。2000年代は2008年までのデータです。概ねこれまでに見たパターンと同じですが、1990年代は7〜8月に安値を付けています。

 繰り返しになりますが、マーケットは常に結果(事実)を先取りして動きます。ハーベスト・プレッシャーがあることは周知の事実です。従って、天候が良好で豊作が見込まれるのであれば、市場参加者はいち早く売玉を建てようとします。もちろん、天候悪化による急騰という大きなリスクを背負っての売りです。

 天候の予測は容易ではありませんし、相場は必ずパターン通りに動く訳ではありません。しかし、春高(あるいは夏高)→秋安(あるいは夏高)というパターンがあることを知っておくと、トレードをする際に有利です。

【シカゴ大豆の高値・安値の平均(1980年代)】

シカゴ大豆の高値・安値の平均(1980年代)

【シカゴ大豆の高値・安値の平均(1990年代)】

シカゴ大豆の高値・安値の平均(1990年代)

【シカゴ大豆の高値・安値の平均(2000年代)】

シカゴ大豆の高値・安値の平均(2000年代)

【シカゴトウモロコシの平均(1980年代)】

シカゴトウモロコシの平均(1980年代)

【シカゴトウモロコシの平均(1990年代)】

シカゴトウモロコシの平均(1990年代)

【シカゴトウモロコシの平均(2000年代)】

シカゴトウモロコシの平均(2000年代)

Backnumber
第1回 東京工業品取引所のシステム変更について
第2回 大豆・トウモロコシの天候相場について
第3回 続・大豆・トウモロコシの天候相場について
第4回 東京工業品取引所の立会時間延長について
第5回 東京工業品取引所の注文の種類の変更について
第6回 限月について
第7回 天候相場の注目統計
第8回 商品先物取引のレバレッジについて
第9回 倍率について
第10回 踏みとは何か
第11回 穀物の需給統計について
第12回 取引追証拠金について
第13回 作付面積について
第14回 天候相場の注目統計2
第15回 産金コストについて
第16回 金とドルの関係
第17回 商品間の相関関係
第18回 世界の大豆生産動向
第19回 CFTCの建玉明細について
第20回 ハーベスト・プレッシャーについて
第21回 日経・東工取商品指数(TOCOM NEXT)について

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