CXの基本
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第7回 天候相場の注目統計

大豆、トウモロコシは2009年5月下旬現在、天候相場の真っ只中です。天候相場とは大豆、トウモロコシの作付け(播種)から収穫までの時期で、この期間は天候次第で相場が変動します。生育が順調に進んでいるかどうかを図る統計として米国農務省が週に1回発表する生育進展状況があります。ここで発表される数字はマーケットで非常に注目されており、価格に大きな影響を与えます。

米国農務省から毎週生育状況が発表される

作付けが始まると米国農務省から毎週月曜日に生育進展状況(日曜日時点)が発表されます。この生育進展状況は、作付進展率から始まり、発芽進展率、受粉進展率などを経て、収穫伸展率で終了します。同時に二つの内容が発表されることもあります。

生育進展状況は主要18州の平均と州毎のデータが発表されます。2009年は大雨のため作付けが遅れています。トウモロコシは5月17日時点で主要18洲平均の作付進展率は62%です。平年は85%ですので、大きく遅れています。発芽進展率は30%で、当然のことながら、こちらも平年の49%から大きく遅れています。

相場にはどのような影響があるか

生育が遅れることは相場にとっては強材料です。生育が遅れると単収(1エーカー当たりの収穫量)が減り、供給量が少なくなる可能性が高まるからです。ただし、近年は農業技術が発達し、生育序盤の遅れは取り戻すことが可能だとも言われています。ですから、作付けが遅れたからといって必ずしも不作になる訳ではありません。作柄にとって重要なのは受粉期の天候ですので、受粉期に好天に恵まれれば、作付けが遅れても豊作になることがあります。

また、発表時点で生育の遅れは価格には織り込まれますので、天候が回復し遅れが取り戻せるという観測が強まると価格は下落します。

大豆とトウモロコシの関係は

大豆は5月17日時点で主要18週平均の作付け進展率は25%です。平年は44%ですので、トウモロコシと同様に大きく遅れていますが、必ずしも強材料にはなっていません。トウモロコシの方が先に作付けが始まるので、トウモロコシの作付けが遅れた場合、トウモロコシの作付けを諦めて大豆に作付けをスイッチすることがあるからです。

つまり、中西部での降雨→トウモロコシの作付けの遅れ→大豆への作付け転換→トウモロコシの作付面積減少&大豆の作付面積増加→トウモロコシの買い材料&大豆の売り材料となります。このような状況の時にはトウモロコシ買い/大豆売りの製品間スプレッド取引を行う人もいますので、値動き(トウモロコシの上昇と大豆の下落)が増幅されることがあります。



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第1回 東京工業品取引所のシステム変更について
第2回 大豆・トウモロコシの天候相場について
第3回 続・大豆・トウモロコシの天候相場について
第4回 東京工業品取引所の立会時間延長について
第5回 東京工業品取引所の注文の種類の変更について
第6回 限月について
第7回 天候相場の注目統計
第8回 商品先物取引のレバレッジについて
第9回 倍率について
第10回 踏みとは何か
第11回 穀物の需給統計について
第12回 取引追証拠金について
第13回 作付面積について
第14回 天候相場の注目統計2
第15回 産金コストについて
第16回 金とドルの関係
第17回 商品間の相関関係
第18回 世界の大豆生産動向
第19回 CFTCの建玉明細について
第20回 ハーベスト・プレッシャーについて
第21回 日経・東工取商品指数(TOCOM NEXT)について

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