CXの基本
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第11回 穀物の需給統計について

大豆、トウモロコシのファンダメンタルズを見る上で、最も重要な統計が穀物需給統計です。これは米国農務省(略称USDA、United States Department of Agriculture)が毎月10日前後に発表する統計です。

米国産大豆、米国産トウモロコシの需給統計が最も大豆、トウモロコシ相場に影響を与えます。世界需給も発表されますが、米国の需給の方が材料視されます。発表される内容は、期初在庫(前年度の期末在庫)、作付面積、収穫面積、生産高、米国内需要、輸出需要、期末在庫などです。

なお、穀物年度は9月初から8月末までとなっています。従って、期末在庫とは8月末の在庫のことを指します。これはその年に生産された作物(新穀)が9月頃から収穫され市場に出回るからです。

また、毎年、5月から新しい年度の需給統計が発表されますが、実測(実地調査)に基づく生産高予想が発表されるのは8月からです。5月から7月までも生産高は発表されますが、傾向値単収(トレンドイールド)に基づいた理論的な数値です。従って、8月に発表される生産高は非常に注目されます。

在庫率は需給の物差し

大豆、トウモロコシの需給を計る物差しとして在庫率があります。在庫率は米国農務省が発表するものではなく、発表された数値を基に計算して算出します。在庫率=期末在庫÷総需要(米国内需要+輸出需要)です。

在庫率は穀物年度末(8月末)の時点で何日分の需要を満たすだけの在庫があるかを計る指標です。つまり、在庫率が10%であれば、365日(1年)×10%=36日ということで、36日分の在庫があるということになります。

大豆、トウモロコシの適正な在庫率は10〜15%と言われています。近年は流通システムの整備により、低在庫でもパニック的な買いは出にくいとは言われますが、やはり低在庫の時には強材料に反応しやすくなります。

また、需給統計が発表される前には各業者が生産高や期末在庫について事前予想を発表し、通信社がその平均値、上限値、下限値を集計します。

相場は事前予想を織り込んで動きますので、たとえ数値が大きく修正されたとしても、事前予想の通りであれば、大きな材料にはなりません。逆に事前予想の上限を上回る修正や下限を下回る修正があったときには、大きな材料となります。

米国産大豆の期末在庫率

米国トウモロコシの期末在庫率

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第1回 東京工業品取引所のシステム変更について
第2回 大豆・トウモロコシの天候相場について
第3回 続・大豆・トウモロコシの天候相場について
第4回 東京工業品取引所の立会時間延長について
第5回 東京工業品取引所の注文の種類の変更について
第6回 限月について
第7回 天候相場の注目統計
第8回 商品先物取引のレバレッジについて
第9回 倍率について
第10回 踏みとは何か
第11回 穀物の需給統計について
第12回 取引追証拠金について
第13回 作付面積について
第14回 天候相場の注目統計2
第15回 産金コストについて
第16回 金とドルの関係
第17回 商品間の相関関係
第18回 世界の大豆生産動向
第19回 CFTCの建玉明細について
第20回 ハーベスト・プレッシャーについて
第21回 日経・東工取商品指数(TOCOM NEXT)について

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