CXの基本
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第15回 産金コストについて

金には価格が割高であるか割安かを計る指標がありません。株価にはPER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)といった指標がありますが、金にはそうしたものがありません。

ただし、事実上の価格の下限を示すものとして鉱山会社の産金コストがあります。産金コストとは鉱山会社が金を採掘するコストです。この産金コストは年々上昇しています。地表近くの安価に採掘できる場所は掘り尽くしてしまい、年々採掘にコストがかかるようになっているからです。このため、金価格が上昇しているにもかかわらず、鉱山生産は頭打ちとなっています。

これまで南アフリカの産金コストが高いと言われてきました。金の採掘が始まってから、100年以上経っており、地下へ地下へと掘り進んでいるからです。地下4,000メートルのところまで掘り進んでいる鉱山もあります。金鉱山は労働集約型の産業のため、深くなればなるほど人件費が上昇し、産金コストも上昇します。

なお、産金コストとは人件費などのフローの操業コストだけではなく、減価償却費などを加えた総コストを指しています。

長い間、南アフリカの産金コストが一番高かったのですが、現在はオーストラリアの産金コストが最も高くなっています。かつては露天掘りの鉱山など、オーストラリアは低コストで知られていましたが、そうした安価で掘れるところは掘り尽くしてしまっています。

金価格を産金コストが下回ると多くの鉱山会社は赤字になりますので、産金コストの上昇は金価格の下支え要因として働きます。


《各国の産金コスト》
各国の産金コスト

※ 出所:GFMS
※ 単位:ドル/トロイオンス


《金の生産高の推移》
金の生産高の推移

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第1回 東京工業品取引所のシステム変更について
第2回 大豆・トウモロコシの天候相場について
第3回 続・大豆・トウモロコシの天候相場について
第4回 東京工業品取引所の立会時間延長について
第5回 東京工業品取引所の注文の種類の変更について
第6回 限月について
第7回 天候相場の注目統計
第8回 商品先物取引のレバレッジについて
第9回 倍率について
第10回 踏みとは何か
第11回 穀物の需給統計について
第12回 取引追証拠金について
第13回 作付面積について
第14回 天候相場の注目統計2
第15回 産金コストについて
第16回 金とドルの関係
第17回 商品間の相関関係
第18回 世界の大豆生産動向
第19回 CFTCの建玉明細について
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第21回 日経・東工取商品指数(TOCOM NEXT)について

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