CXの基本
トップページ  >  学習ガイド  >  CXの基本

CFD、CXの基本をわかりやすく解説!トレードで勝つために必要な知識を得ることができます。

Back number:
CXの基本
第17回 商品間の相関関係

近年、商品間の相関度が高まっていると言われています。つまり、同一方向に動きやすくなっているということです。

本当に相関度が高くなっているか確認するために、原油・金・トウモロコシ・粗糖の相関係数を月足ベースで見てみましょう。相関係数とは相関度を測る数字で、−1から+1の間で動きます。+1に近いほど相関度が強く、−1に近いほど相関度合いが弱くなります。相関係数が+1なら全く同じ動き、相関係数が−1なら全く逆の動きとなります。

1995年2月〜1999年12月の原油とトウモロコシの相関係数は0.05でした。ほぼ無相関です。 2000年1月〜2004年12月は−0.20で、やや逆相関となっています。ところが、2005年1月〜2009年7月は0.50となっており、相関度がかなり高くなっています。

これはトウモロコシがエタノールの原料として使われるようになったためです。従来、トウモロコシの需要はほとんどが飼料用でしたが、現在、米国産トウモロコシのエタノール需要は飼料需要に匹敵する規模となっています。2009年8月現在で、飼料需要を100とすると、エタノール需要は約80となっています。

また、粗糖もエタノールの原料となります。原油価格の高騰により、代替燃料のエタノールの需要が増大しているため、粗糖と原油の相関係数も高くなっています。


《1995年2月〜1999年12月の商品間の相関関係》
 
原油
トウモロコシ
粗糖
原油
1.00
0.08
0.05
0.00
1.00
-0.03
-0.04
トウモロコシ
1.00
0.22
粗糖
1.00

《2000年1月〜2004年12月の商品間の相関関係》
 
原油
トウモロコシ
粗糖
原油
1.00
0.21
-0.20
0.14
1.00
-0.02
0.02
トウモロコシ
1.00
-0.19
粗糖
1.00

《2005年1月〜2009年7月の商品間の相関関係》
 
原油
トウモロコシ
粗糖
原油
1.00
0.36
0.50
0.30
1.00
0.30
0.38
トウモロコシ
1.00
0.19
粗糖
1.00

2007年以降の相関係数を見ると、相関度はさらに高くなっています。金融のグローバリゼーションに伴い、リスク資金が同一方向に動きやすくなっていることがその背景にあると見られます。

相関係数が高くなると分散投資の効果は低くなります。従って、複数の銘柄を取引するときには相関係数に注意が必要です。


《2007年1月〜2009年7月の商品間の相関関係》
 
原油
トウモロコシ
粗糖
原油
1.00
0.36
0.57
0.29
1.00
0.32
0.40
トウモロコシ
1.00
0.23
粗糖
1.00

Backnumber
第1回 東京工業品取引所のシステム変更について
第2回 大豆・トウモロコシの天候相場について
第3回 続・大豆・トウモロコシの天候相場について
第4回 東京工業品取引所の立会時間延長について
第5回 東京工業品取引所の注文の種類の変更について
第6回 限月について
第7回 天候相場の注目統計
第8回 商品先物取引のレバレッジについて
第9回 倍率について
第10回 踏みとは何か
第11回 穀物の需給統計について
第12回 取引追証拠金について
第13回 作付面積について
第14回 天候相場の注目統計2
第15回 産金コストについて
第16回 金とドルの関係
第17回 商品間の相関関係
第18回 世界の大豆生産動向
第19回 CFTCの建玉明細について
第20回 ハーベスト・プレッシャーについて
第21回 日経・東工取商品指数(TOCOM NEXT)について

新規会員申込はこちら
運営会社:岡藤商事株式会社