FXの基本
トップページ  >  学習ガイド  >  FXの基本

FX、CFDの基本をわかりやすく解説!トレードで勝つために必要な知識を得ることができます。

Back number:
FXの基本
第23回 FXの買いと売り

 FXと株や商品先物取引との大きな違いは、「売買の対象物が存在しない」ということです。FXはあくまで通貨同士の交換比率です。商品先物であれば、金やガソリンといった対象物を売買しますが、FXの場合はドルや円を売買するわけではなく、売買の対象は両者の交換比率です。

 ですから、「ドル円の買い」の場合、ドルを買って円を売ることになります。「ドル円の売り」の場合にはドルを売って円を買うことになります。一方が買いの場合、必ず他方は売りになります。「ドル円」というモノを買ったり売ったりする訳ではありません。普段、このようなことを意識せずにトレードしている人が多いと思いますが、実はこのことはトレードをする際にも意味があります。

 株や商品先物の場合、上昇する場合にはゆっくりで、下落する場合には短期間に一気に落ちます。「天井三日、底百日」という相場格言は、このような状況を表しています。

では、なぜ上がる時はゆっくりで下がる時は急なのでしょうか。相場は新たにポジションが積み上がる時よりも、ポジションが手仕舞いされる時の方が勢い良く動きます。特に利食いの時よりも損切りの時の方が値動きは短期間で急速になります。新たにポジションが積み上がるということは、新しい資金がマーケットに入ってくるということです。そこには能動的な意思と資金というエネルギーが必要です。一方、手仕舞いはマーケットから資金が出て行くという逆の動きになります。特に強制ロスカットは受動的な行為です。

 つまり、新規に取引をする時には新たなエネルギーが必要なためにゆっくりとした動きとなり、手仕舞いの時は資金がマーケットから出て行くことになるため速い動きとなるのです。短期間で急速な動きをする時は大抵の場合損切り(ロスカット)を伴っています。

 株や商品先物では買いから取引をスタートする場合が多いため、手仕舞い(決済)をするということは売るということになります。ですから、下げるときのスピードが早いのです。FXの場合は株や商品先物とは異なります。FXの場合の売買対象はあくまで交換比率ですので、上がっているからといって新規のポジションが積み上がっているとは限りません。

 では、どのようにして新規のポジションが積み上がっているかを判断すれば良いのでしょう。それを判断する一つの基準は金利差です。金利が高ければスワップポイントが付きますので、一般に金利が高い方の通貨を新規で買う場合が多くなります。いわゆるキャリートレードです。

 もう一つの判断基準は値動きです。値動きがゆっくりであれば、新規でポジションが積み上がっている可能性は高くなります。従って、金利が高い通貨がゆっくり上昇している場合、新規のポジションが積み上がっていますので、きっかけ次第で急落するリスクがあるということを意識してトレードする必要があります。

 ドル円やクロス円の場合は円安局面でゆっくり動き、円高局面で早く動く傾向があるのはこのためです。日本は低金利が続いていますから、外貨買い・円売りの場合にスワップポイントが付き、新規でポジションが積み上がる傾向があります。ドル円やクロス円は上がるときはゆっくりで下がるときは早いと感じている人が多いと思います。それはこのような理屈があるからです。急落するときは大抵ロスカットの動きです。ですから、日本の金利が上がり、環境が変化すれば、下がる時はゆっくりで上がる時は早いということになってもおかしくありません。

この理屈は、どの通貨ペアにも通用します。相場を見る時には、新規にポジションが積み上がっている動きなのか手仕舞いの動きなのかを意識しながら見ると、その後の値動きを読む参考になります。

※ここに記載している内容は一般的な傾向であり、必ずこのように価格が動くという訳ではありません。実際のお取引は自分自身の判断で行ってください。

Backnumber
第1回 24時間取引できることの意味と値動きの特徴
第2回 市場別の値動きの特性
第3回 時間帯別の値動きの特性
第4回 価格を動かす経済指標(米国編)
第5回 ノックアウト・オプションについて
第6回 ドル円の1年間の値動きについて
第7回 スプレッドとスリッページについて
第8回 FXの売買戦略について
第9回 レバレッジについて
第10回 通貨コードについて
第11回 ストレート通貨とクロス通貨
第12回 ストレート通貨とクロス通貨の値動き
第13回 ドル円の年間の価格変動幅
第14回 為替と金利の関係
第15回 7月・8月のドル円の値動き
第16回 通貨毎の取引シェア
第17回 資源国通貨
第18回 為替の出来高・取組
第19回 ユーロと金
第20回 フィキシングについて
第21回 ペイオフレシオと勝率
第22回 週末越えのリスク
第23回 FXの買いと売り
第24回 FXの内部要因〜海外編〜
第25回 FXの内部要因〜国内編〜

新規会員申込はこちら
運営会社:岡藤商事株式会社