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松田哲と「為替を学ぼう」
めまぐるしく動く日々の市況を的確に分析! 月曜日には週足チャートも掲載します。 |
以下のコラムは、【チャート・ポイント】についての記述です。
本文の前に補足説明ですが、まず一般論として、チャート・ポイントは、市場参加者の多くが認める明確なものだけを指します。
いい加減な、恣意的な、適当なものを、チャート・ポイントとしているケースを散見します。そういったものに拘泥すると、非常に、危険です。
以下のコラムのチャート・ポイントは、本日の【ドル/円】の本文で言えば、添付の週足チャートのレジスタンス・ライン【緑の破線(太線)】にも当てはまります。
不思議なもので、チャート・ポイントは、魅入られたように、来るものです。
それは、個々人の、感覚によるかも知れませんが・・・。
以下、本日のコラムです。
■【チャート・ポイント】
チャート・ポイントが、近づくと、
「このチャート・ポイントは、守られますか? それとも、破られますか?」
と、いった質問を、いつも、頂く。
いつも、同じ答えをする。
「そんなことは、誰にも分かりません。
守られるか、破られるか、見ていれば、分かりますよ。
答えは、相場が、教えてくれます。」
しかし、それでは、納得をしない方も多いようです。
それで、たいてい、付け加えます。
「チャート・ポイントは、破られるまでは、守られると判断するのが、セオリーですヨ。」
明確に破られるまでは、チャート・ポイントが維持される方向に付き、いわゆる、『逆張り』のポジションを取る。
明確に、チャート・ポイントがブレイクされたらば、いわゆる、『順張り』にポジションを取れば良い。
つまり、チャート・ポイントがブレイクされた時には、チャート・ポイントをブレイクした方向にポジションを張れば良い。
チャート・ポイントが守られるか、破られるか、を、事前に考えることは、単に、相場に対して、思惑を持つことに過ぎない。
そんなことは、早晩、相場が教えてくれるのだから、自分で考える必要は無い。
否、自分で考えない方が良い。
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【チャート・ポイント】(chart point)注釈
チャートは相場の値動きをグラフで表したもの。
チャートのもともとの意味は、海図。
チャートを分析してみると、このレートが切れると、相場が大きく崩れる(価格が大きく下落する)可能性の高いポイントがある。
逆に、このレートを超えて価格が上昇すると、急激に加速して相場がさらに上昇しやすくなるポイントがある。
そういったチャート上の要となるレート(価格)をチャート・ポイントという。
チャート分析は、必ずしも、その事前の予想・予測とおりになるわけではない。
しかし、その分析に従ってトレーディングを行っている、さまざまな投資家たちも、現実に存在している。
チャート・ポイントを、誰にでもわかりやすい言葉で説明するのならば、『みんなが注目するレート』。
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【ドル/円(USD/JPY)】
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昨日(2月18日)、米国の中央銀行システムであるFRBは、0.50%だった公定歩合を0.25%引き上げ、0.75%とした。
米国の公定歩合の引き上げは、『米国の出口戦略』の開始を意味する。
つまり、サブプライム・ローン問題に端を発し、リーマン・ブラザースを破綻に追い込んだ金融危機(=不良債権問題・信用不安問題)は、米国の大手金融機関に公的資金(税金)を注入する形で救済する道を選ばせた。
※大手金融機関は救済したが、中小の金融機関は驚くほど倒産した(=中小は救済しなかった)。
米国は不況に陥り、金融機関の救済と景気低迷に対するカンフルとして、ドル金利を急激に下げた。そして、FRBは、事実上の「ゼロ金利政策」を採択した。
金融機関、すなわち民間企業を税金で救済することは、本来は許されない行為であり、「ゼロ金利政策」は、緊急避難的な特殊な政策である。
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※日本が長きにわたり(20年にもわたり)、「ゼロ金利政策」を採っていることは、非常にバカげた政策である。
日本では、これ(ゼロ金利政策)が、いつの間にか、当たり前のようになっている。
もちろん、景気が悪いのだから金利引き上げを実行できなかった、と言うのは間違い。
自民党政権の際に、当時の中川幹事長が、円金利引き上げに「待った」をかけたことで、日銀は出口戦略を実行できなかった。
※そういった政策の実行可能不可能うんぬんは、ここで述べることが適切とは思わないので、このくらいでやめておくが、「ゼロ金利政策」は、緊急避難的な本当に特殊な政策であることを、是非、認識してほしい。
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本論に戻す。
FRBが、『米国の出口戦略』を実行するのならば、『いずれ、公定歩合引き上げを実施するだろう』、ということは、誰にでも予想可能だ。
現在の米国の金融政策は、FF金利(フェド・ファンド・レート)と呼ばれる短期市場金利を操作することで実行されている。
通常、FF金利(フェド・ファンド・レート)よりも公定歩合の方が、金利が高い。
そのあたりのバランス(つまり、FF金利と公定歩合の金利差を適正にする)を考えて、まず、第一歩として、FRBは公定歩合をいじった、と考える。
だから、FRBはドル金利の引き上げを視野に入れている、ということだ。
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※オフィシャルには、FRBは、(あるいは、非公式の会見でもFRB理事たちは)
「今回の公定歩合の引き上げ、金融政策の変更を意味するものではない」
としている。
※もちろん、現在のFRBの金融政策は、FF金利で実行されているのだから、公定歩合は関係ない。
※また、ドル金利(FF金利)の引き上げが、すぐに実施されることもないのだろう。
(米国雇用統計などの経済指標を見れば、米国の景気は回復していないから)
※しかしながら、なぜ、公定歩合を引き上げたのかといえば、いずれ、FF金利を引き上げる際のことを想定しているからに決まっている。
(そうでないのならば、いらないものならば、公定歩合など廃止すべきだ)
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米国『出口戦略』に関しては、市場の予想よりも、その開始が速かった、ということだろう。
今回の公定歩合引き上げは、市場のサプライズ(予想外)であった。
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ドル/円では、公定歩合引き上げを材料に、91円台から92円台にジャンプアップした印象。
(=「ドル買い円売り」に力が働いた)
ユーロ/ドルは、その下落を、より加速させた。
(=さらなる「ユーロ売りドル買い」となった)
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●下記の「ドル/円(USD/JPY)日足チャート」をご覧ください。
【緑の破線(太線)】が目先のレジスタンス・ライン。
ドル/円は、【ピンクの破線(太線)】で示した目先のサポート・ラインに従って上昇したが、サポート・ラインを割り込み下落。
(サポート・ラインを割り込んだ時点で、「売りのシグナル」)
現状、改めて、【ピンクの破線(細線)】のサポート・ラインを描いた。
(このサポート・ラインを引くべきか、引かない方が良いのか、正直なところ、迷う。まだ、答えは出ていない。
迷うのならば、読者の皆さまには、サポート・ラインを描いたチャートの方が良いのだろう、と考えました。)
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●下記の「ドル/円(USD/JPY)日足チャート」をご覧ください。
直近のところでは、ドル/円は、『はらみ寄せ』を形成していた。
『はらみ寄せ』の母線の高値を上に抜けて、91.10-20レベルに上昇したことで、『買いのシグナル』を発していた。
しかし、公定歩合が発表される前の時点では、『買いのシグナル』には素直に反応せずに、『このまま小動きに推移するのかな?』といった雰囲気だった。
しかし、こういった時には、それなりのニュースが出てくるものだ・・・。
テクニカル(チャート)で、『買いのシグナル』を発していた状況で、それが潜在的な条件の中で、「公定歩合の引き上げ」が発表されたことで、それをきっかけに相場が動き出した。
結果的に、テクニカル(チャート)のシグナル通りに、ドル/円は、買われた。
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●下記の「ドル/円(USD/JPY)週足チャート」をご覧ください。
ドル/円の週足チャートには、レジスタンス・ライン【緑の破線(太線)】のみ、補助線を描きました。
週足チャートで見ると、2007年6月に付けた高値124円台から、現在に至るまで、ドル/円の今回の下落局面がすべて含まれます。
現状では、このレジスタンス・ライン【緑の破線(太線)】を上に抜けていかない限り、トレンド転換は起こりません。
だから、現時点(2010年02月19日の時点)では、トレンドは変わらず、「ドル安円高トレンド」が継続しています。
※念のために、明瞭に記述しておきますが、
『このレジスタンス・ラインを上に抜けたら、必ず、トレンド転換』
という訳ではありません。
正しく記述するならば、
『このレジスタンス・ラインを上に抜けたら、トレンド転換の可能性がある』
ということです。
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現時点では、まだ、トレンドは変わらず、「ドル安円高トレンド」が継続していますが、かなり、このレジスタンス・ラインに近づいていることも事実です。
だから、このレジスタンス・ラインを上に抜けていく可能性も十分にあります。
※個人的な感覚・思惑では、セオリー通りに、このレジスタンスが守られている間は、上に抜けないことを前提に、行動をします。
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【ユーロ/ドル(EUR/USD)】
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●下記の「ユーロ/ドル(EUR/USD)日足チャート」をご覧ください。
ユーロ/ドルは、【緑の破線】で示したサポート・ラインに従って上昇した。
昨年(2009年)12月に、このサポート・ラインを割り込み、「ユーロ売りドル買い」のシグナルを発した。
昨年(2009年)12月以降、現在(2010年2月)に至る、その下落の過程では、【ピンクの破線】で示したレジスタンス・ライン引ける。
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●下記の「ユーロ/ドル(EUR/USD)日足チャート」をご覧ください。
昨年(2009年)12月以降、現在(2010年2月)に至る、その下落の過程では、典型的な「フラッグ」を形成した。
高値1.5150アラウンドから1.4200アラウンドまで急落し、その後、「中段揉み(中段の持ち合い相場)」を作った。
改めて、ユーロ/ドルは、安値を更新すると、「フラッグ」のターゲット(1.3750ないし1.3650程度)を一気に付けた。
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●下記の「ユーロ/ドル(EUR/USD)日足チャート」をご覧ください。
ここからは仮説(個人的な思惑)に過ぎない。
ユーロ/ドルは、700ポイントでボックス相場を作ることが多い。
昨年(2009年)の上昇の過程で、チャート・ポイントになったのは、1.3750、1.4450、1.5150で、それぞれの値幅は700ポイントだった。
上昇の過程で、チャート・ポイントになったのだから、今回の下落の過程でも、1.4450、1.3750に注目していた。
実際の相場では、1.4450、1.3750ともに、「中段揉み」を形成する際の中心的なレートになっている。
これらのレートに注目して良いのだろう、と自信を深めている。
今週になって、ユーロ/ドルは、ギリシャ問題などの不安感から、もう一段売られている。
本日(2月19日)のユーロ/ドルは、1.34台ミドルの安値を更新する状態だ。
完全に、新たな下値を狙う様相を呈している。
そう考えると、今回も700ポイントの値幅を想定するならば、
1.3750−700ポイント=1.3050
だから、
1.3050がターゲットと考えられる。
(切り良く、1.3000がターゲットでも構いません。誤差の内です。)
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今週の半ばには、ギリシャに対する支援策などへの思惑や、このところのユーロ/ドルの大幅な急落に対する調整反発の思惑から、大きくリバウンドする場面もあった。
1.3600アラウンドから、1.3800アラウンドまで急騰したのは、そういった理由だ。
しかし、『あや戻し』を狙った「ユーロ買いドル売り」はダメだ。
そういった値ごろ感での売買が、一番危ない。
だから、「調整の反発(=綾戻し)」を狙った「ユーロ買いドル売り」は、厳に慎むべきだ、と考える。
何かするのならば、むしろ「ユーロ売りドル買い」。
ただし、1.38台にストップ・ロス・オーダー(損切り注文)を置く。
現状、1.34台を売るのに、1.38台は遠いのは理解するが、これだけ振幅の激しい値動きでは、近くにストップ・ロス・オーダー(損切り注文)を置くと、簡単に付いてしまう。(=ストップ・ロス・ハンティングの餌食になる)
だから、ポジションは、我慢して小さくするしかない。
嫌ならば、次のチャンスを待つ。
(もう少し、良い水準、高い水準で売るチャンスを待つ、あるいは、下落のスピードが付く場面で、安値でも売る、ということ)
一番ダメなのは、『これだけ下がったのだから、そろそろ底だろう』と安易に推測して、「ユーロ買いドル売り」を行うこと。
相場が、これだけ動くのには、必ず、訳がある。
今回、その訳(理由)が、必ずしも明らかになっていない。(と感じている)
ニュースは、これから出るのかもしれない。
※個人的には、ユーロ/ドル下落の理由は、ギリシャ問題だけではない、と予測しています。
だから、必ず、新たなニュースがこれから出るだろう、と考えています。
しかし、それは(そういった考え方は)、個人的な思惑に過ぎません。
それは、すでに噂になっているスペインやポルトガルの問題が、あるいは、イタリアも噂に上っていますが、問題点がもっと具体的になることなのかもしれません。
こういったことが当たると(本当に、新しいニュースが出ると)、予言が当たったように感じる人が多いのですが、こういったことは、予言ではなく、過去の経験に則っているだけのことです。
こういった時には、それに見合う内容のニュースが出てくるものです。
次に出るニュースの内容を言い当てるのならば、それは予言でしょう。
私は、次に出るニュースの内容は知らないけれども、ユーロにとって、不都合なニュース(比較的重要な内容)が、これから出る可能性が高い、と予測しているだけです。
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(2010年02月19日東京時間16:30記述)










































