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YEN蔵
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YEN蔵の「ウィークリーレポート」 元為替ディーラーだからこそ知っている情報をみなさんに公開します!週間の為替予想もあるので投資家に最適のレポートです。
2月18日

【先週の出来事】

2月11

日銀総裁候補の黒田ADB総裁は日銀は年内の追加緩和は正当化されるとの発言。中東勢からユーロ買いが入りユーロクロスが上昇、ユーロ円は123.80→125.30へ上昇。バイトマン・ドイツ連銀総裁はユーロは過大に評価されてはいないとの発言にユーロドルは1.3360→1.3410へ上昇。バイトマン総裁のユーロ安を指向した為替政策はインフレを招く結果とのコメントにユーロドルは1.3370→1.3420へ上昇。ブレイナード・ドイツ財務次官は日本の成長やデフレ脱却政策を支持との発言でドル円は93.40→94.40へ、ユーロ円は125.10→126.60へ上昇。

2月12

94円台回復で日経平均は215.96円高。北朝鮮の核実験のニュースが伝わったが94.50のオプションバリアーは突破できず94円割れまで下落。G7緊急声明に対し麻生財務相が日本の立場を理解との発言で94.40付近まで反発するが、G7の一部で円安に対する懸念があるとの発言にドル円は93円、ユーロ円は126.90→125に下落。その後カーニーBOC総裁が日本の擁護発言でドル円は93.60付近ユーロ円は125.95付近に反発するなどG7をめぐり乱高下。

2月13

ストルチャク・ロシア財務次官は円は明らかに過大評価されてきた、日本が介入していないことが重要と発言、キングBOE総裁はG7の声明は文字通り解釈するべきとの発言、フレアティ・カナダ財務相は声明はG7の総意で、日本を名指しする意図はなかったと発言することで、アジア時間92.85まで下落したドル円は93.75へ、ユーロ円は124.80→126.50へ上昇。SP500は2007年11月以来の高値1524.69を更新。10年国債240億ドルの入札はさえない結果となり、10年国債利回りは2.02%と前日の1.98%から上昇した。

2月14

10〜12月期の日本のGDPは前期比0.4%減と予想の0.4%増を下回る。日銀政策決定会合では予想通り据え置き。次期日銀総裁候補に挙げられている岩田一政氏が、ドル円は90〜100は均衡への回避と発言したことでドル円は93.20→93.70へ、ユーロ円は125.20→125.90へ上昇。10〜12月期ドイツGDPは前期比0.6%減と2007年1〜3月期以来の大幅なマイナス、10〜12月期ユーロ圏GDPは前期比0.6%減、前年比0.9%減と大幅に落ち込み、ECBの利下げ観測からユーロドルは1.3430→1.3315へユーロ円は125.50→124.40へ下落。

2月15

次期日銀総裁に武藤氏が有力との報道にドル円は92.90→92.25へ、ユーロ円は124.10→122.90へ下落。バイトマン独連銀総裁はECBはユーロ安のためだけに利下げしないと述べユーロドルは一時1.3390へ上昇。G20声明で日本が名指しにならないと伝わると、ドル円は92.25→93.80、ユーロ円は122.90→125.25へ上昇。

【為替レポート】

【G20の結果】

モスクワで開催されたG20財務相・中央銀行総裁会議は共同声明を採択して閉幕した。今回のG20について考える前に先週12日に出されたG7の緊急声明について考えてみたい。

G20直前の緊急G7声明は、様々な思惑がでたが、為替相場、特に円について議題になる見込みが伝わると円買い、株安の流れになった。結局G7では日本と円についての名指しの批判はなく、為替は市場に任せるという原則論を確認したに過ぎない。ただ11月からわずか2か月余りで新興国通貨やユーロに対しては25%ほど、ドル円は20%ほど円安に振れており、アジアの新興国通貨に対しても15〜20%ほど円安になっており、各国から懸念が集まっているのは間違いないだろう。今回日本はロシア財務長官も指摘したように介入を行っていいなし、日本のファンダメンタルズから著しく乖離したレベルの円安ではない。日本はデフレ脱却が目的であり、金融政策が為替相場を目標にするものではないと主張することができ、これに対して各国も表立って反論することはできなかった。

とはいえリセッションの落ち込み、失業率も高い欧州諸国にとってはユーロ高は好ましいことではない。輸出競争力が劣るフランスは特にユーロ高を懸念しており、これだけ短期間でユーロ高が進む中で、国際会議で何も主張しないということは国内的に難しかったのではないだろうか。

また先進国は一部の新興国に対して為替市場を介入などによって自国通貨安に誘導していることに対し、為替市場の柔軟性を求めており、G20を前にして、G7として為替は市場に任せるという原理原則を確認しておきたかったのだろう。

今回G7声明に絡む流れでドル円は92円台前半、ユーロ円は122円台後半まで下落、日経平均も11065.06円まで下落した。日経平均の戻りは弱かったが、金曜日の海外市場ではG20の声明で日本が名指しにならないことが漏れ始めるとドル円は93円台中盤、ユーロ円は125円付近まで反発した。先週G20を前にした調整があったことで、G20に対する耐性ができたのではないかと思う。

そして今回G20では、世界経済の不均衡是正のために協力し、為替レートはファンダメンタルズを反映し、市場が決定する為替相場を尊重し、柔軟性を一層迅速に移行する。そのために緊密に協力しともに成長すると宣言した。ここで為替相場は市場に任せと日本に懸念を示す諸国の顔を立てつつも、為替相場制度の柔軟性に移行と新興国への要求も織り込んだものとなった。

通貨戦争を回避し、競争的な目的(輸出の競争力を自国に有利にする)に為替レートを用いない。あらゆる形の保護主義に抵抗し、市場開放を維持するとまとめた。

米高官はG20後に為替フレームワークはより整合する必要がある点で理解が進んだと指摘した。G20は為替に関する独自のフレームワークを形成しようとする途上にあるとしている。要するに今回のG20では日本や円に対する懸念というよりは、市場が決定する為替制度に一層迅速に移行するというコミットを進め、各国の為替政策がいずれ、ある共通の標準に収斂していくことを促すものと述べている。

今回は日本と円が水面下では相当協議の対象になった可能性が高く、一部の国にとっては不満を持ち日本と円について何ら示唆されないことに対して様々な意見がでてくる可能性もある。ただ世界経済の回復は世界中が望むことであり、ここであえて市場をリスクオフに導くリスクは各国首脳共望まないだろう。そういう意味では日本はラッキーだったのかもしれない。

ぎりぎりの合意ができたことで、円安、株高が加速するとは思われないが、前半で書いたように、G20前に調整が行われていたことで、今回のG20の結果を受けて急落というよりは下値を固めながら、円安、株高が継続していくものと思われる。

【今週の予定】

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【先週のレンジ・フィボナッチ・ピボット】

※画像はクリックして拡大できます。

【今週の為替予想】

【ドル円の予測】

先週のドル円は92.71オープン、93.52クローズで0.87%の上昇となった。G7声明、G20財務相・中央銀行総裁会議を前にして92円台前半まで下落したが、金曜日はG20で日本が名指しにされないことが伝わると93円台に反発した。92円付近は2月5日、2月8日、2月15日と3回サポートされた。現在20日移動平均線は91.95〜00付近にあり、短期的には92円付近が重要なサポートになる。

92円が割れると91.30付近、1月21日の高値90.20〜30付近が中期的に重要なサポートになろう。

週明けの動きには注意したいが、円高に向かうというよりは引き続き92〜95のレンジを固めながら円安の流れが継続していくものと思われる。

【ユーロドルの予測】

先週のユーロドルは1.3366オープン、1.3360クローズで0.04%の下落となったが、週間の高値、安値も1.335〜1.3519と比較的小動きになった。10〜12月期ドイツのGDP、ユーロ圏GDPが予想を下回り、欧州圏の経済減速が明らかになるとユーロドルの下落が加速した。ユーロドルは1月前半のサポート1.3250付近が短期的には重要なサポートになる。ここが完全にブレークすると1月4日の安値1.3付近が中期的には重要ンサポートになる。

2月1日の高値1.37付近が短期的には高値となり1.33〜1.37のレンジ、1.33をブレークすれば1.3〜1.35のレンジにシフトするものと思われる。

【ユーロ円の予測】

先週のユーロ円は123.94オープン、124.96クローズで0.82%の上昇となった。ユーロドルの下落、G20前の調整で2月8日の安値123.40をブレークし122円台後半まで下落したが、金曜日は124円台後半で終了した。

最近のドル円、クロス円と連動している日経平均の先週のレンジは先週の安値は、11065.06で25日移動平均線の10980付近がサポートされた。2012年1月16日以来日経平均は20日移動平均線を割れておらず、ここがサポートされれば上昇トレンドは継続とみている。また出来高も30〜40億株台を維持しており、市場のエネルギーは衰えていないものと思われる。

122円台後半は短期的には重要なサポートで、ここがブレークすれば120.50〜60付近が中期的なサポートになる。122がサポートされれば122〜127、ブレークすれば120〜125のレンジと思われる。

【豪ドル円の予測】

先週の豪ドル円は95.60オープン、96.38クローズで0.82%の上昇となった。95円が短期的に重要なサポートになっており、95〜97の高値圏のレンジが続いている。20日移動平均線は95.25〜30付近にあり金曜日はここがサポートされた。20日移動平均線は11月13日以来ブレークしておらず(終値ベースでは11月9日以来)長期的な上昇トレンドは継続しているが、やや高値圏で上昇の勢いが減速してきた可能性がある。ただ20日移動平均線をサポートし日柄調整後に上昇する可能性もあるが、95〜95.20(20日移動平均線)付近が短期的には重要レベルであり、ここをブレークすると1月16日の安値92.40〜50付近までの下落しリスクがある。95〜97のレンジを維持できるかどうか、短期的には注目している。

 


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